テレ朝の「素敵な宇宙船地球号」というトヨタ提供の番組ってご存知でしょうか?
昨日ちょうどたまたま見たのですが、カザフスタン・ウズベキスタンにまたがる
内陸塩湖「アラル海」の危機的な環境破壊の実態をレポートしたドキュメンタリーです。
「素敵な宇宙船地球号」
「アラル海」というと、中学校だか高校だか忘れましたが、世界地理の授業で
場所と名前を覚えた記憶があります。
概して、地理のテストなんていうのは、湖の形にそれぞれア、イ、ウとか
番号が振ってあって、アの名前と国名、面積の広さの世界何番目とかを答えさせられた気がします。
なぜそんなことを言うかというと、アラル海って、私の古い地理の記憶だと、
縦にちょっと長い円形の形をした湖だったはずなんです。
ところが、今となっては、その面積は正常な状態の4分の1にまで縮小。
原因は湖の水を利用しようとした灌漑事業の失敗。
要は、正しい設計をせずに水を引いたため、湖の水が地面にしみこんで分散、湖は干上がった。
その後は、干上がった湖底の砂があたり一帯に広がり、砂漠化を進行させる、
漁業が立ち行かなくなり、住民の生活は困窮する、
貧困のため、防砂林はその役目を果たさないまま薪として伐採され砂漠化が止められない。
という悪循環が繰り返されているのです。
環境破壊は自然環境を破壊するだけでなく、その自然の恩恵を受けて生活する我々の生活をも破壊する。
遠い場所故に普段考えもしなかった現実にしばしショックをうけました。
写真にある砂の上の船はあたかも宇宙戦争の残骸とか、ナウシカの腐海を連想させます。
環境破壊とその地域の経済状態は深く結びついていて、アラル海で言えば、
その土地の貧困が重要な要因になっていると思います。
環境を守るということは、その土地の経済状態を改善することと車の両輪であるように思います。
先進国に住むものとして何をどうすればいいのか、わかりませんが、
対岸の火事ではすまないことを感じるとともに、経済の良い面=合理性・持続性をどう活かせるのか考えたいと思います。
今日のプチトマト
もう食べれるかな??
PR